死刑にいたる病 櫛木理宇

読書

今回の本の紹介

櫛木理宇(くしきりう)さんの、「死刑にいたる病」という作品です。

予約待ちしてようやく読めました。

調べたら2022年に映画化されてるんですね。

阿部サダヲ、岩田剛典、中山美穂・・・ちょっと観てみたい!

鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也(かけいまさや)に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人鬼・榛村大和(はいむらやまと)からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」地域で人気のあるパン屋の元店主にして、自分のよき理解者であった大和に頼まれ、事件の再調査を始めた雅也。その人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也はなぜか大和に魅せられていき……一つ一つの選択が明らかにしていく残酷な真実とは。

個人的メモ

カリカチュア・・・人物の性格や特徴を際立たせるために(しばしばグロテスクな)誇張や歪曲を施した人物画(似顔絵)のこと[

アンビヴァレンス(ambivalence)心理・・・同一対象に対して愛と憎しみなどの相反する感情同時に、または、交替して抱くこと。精神分析の用語。両面価値両面価値感情

・モラトリアム・・・一般的にモラトリアムとは「一定期間の猶予」を意味する。もとは金融用語で、「支払い延期」の意味の英語“moratory”に由来。心理学では、モラトリアムは「社会に出るための猶予期間」を指す。心理学でいう「猶予期間」とは、青年期(12歳〜20歳くらい)から社会人になるまでの、身体的には一人前でも社会人義務を果たさなくてよい期間のこと。

・マチズモ{マチスモ(machismo)}・・・ラテンアメリカで賛美される「男らしい男」を意味するスペイン語のmachoから、男っぽさ。誇示された力。男性優位主義。

感想

サイコパスによるマインドコントロール的な感じが面白く読み進められます。他人事だから客観的に見て「いやだめでしょ」っていうのも、いざ自分がこういう人の心を動かすのが上手な人にコントロールされてしまったら・・・きっといい駒になってしまってると思う・・・自分の意思をしっかり持つこと、持ち続けることってのは難しい。普段はしっかり持っていても、ちょっと弱った時なんかをきっとサイコパス達は見逃さないんだろうなぁ。

こんな人におすすめ

・シリアルキラーものに興味のある方

・マインドコントロール系のお話に興味のある方

・映画化されたお話を読みたい方

★いくつ?

全体的評価・・・★★★☆☆

読みやすさ・・・★★★★☆

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